お子さんにピアノのCDを聞かせてあげてください。

当ピアノ教室(桶川市)では、教本付属のCDを家で聞くことをお願いしています。それはどうしてなのか。

3つのメリットについてお話しします。

メリット1   ピアノが弾けるようになるからです。

Q.  どうしてピアノが弾けるようになるのか?

それは、興味を持つからです。お子さんがピアノの曲を身近に感じ、弾いてみたいと思うからです。

CMで流れる曲や、テレビやYouTubeで流れる曲がいいな。と思って自分も弾いてみたい、歌ってみたいと思うのは大人でも同じことだと思いませんか?

この、興味を持つことはとても大切なことです。

そのために、日頃から教本付属のCDを、ご家庭のBGMとしてCDをリピート再生するだけでいいのです。これが、ピアノを弾けるようになる何よりの近道なのです。

ここで当ピアノ教室(桶川市)での生徒さんのレッスン風景をご紹介します。

家でCDを聞いて、レッスンにきたYくんのできごと。

「このきょく」と言って、ピアノの本の最後のページを開いて見せてくれたYくん。

年中のYくんは、ピアノのレッスンはじめに「今日はどの曲を練習してきたの?」と聞いてみると、「このきょく」と言って見せてくれたのは、今練習しているピアノの本の1番最後の曲「わかれの曲」でした。

「えー!もうこの曲練習したの?!」と私はびっくりしました。

そして、右手を弾き始めたYくん。なかなかリズム感が難しい曲ですが、頑張って練習してきたYくんだったのです。

CDを聞くことで、曲に興味を持ち、練習して、レッスンで弾くことができました。この流れがピアノが弾けるようになる近道なのです。

続いて、当ピアノ教室(桶川市)の小学4年生のMちゃんのお話しです。

Mちゃんは、発表会に出ることになりました。当ピアノ教室(桶川市)に通い始めてまもなくの時だったのですが、Mちゃんはすでにピアノを習っていて、引越しを機に当ピアノ教室に通い始めたのでした。

発表会に弾く曲は、好きな曲、弾きたい曲にすることにしました。すると、「今弾いているタランテラがいい」と言いました。「どうしてこの曲がいいの?」と聞いてみると、「友達がこの曲を弾いているのを聞いて、いいなと思ったから」と答えました。

Mちゃんが興味を持ったのは、友達が弾いたピアノ曲でした。身近な友達が弾いた曲を聞いて、興味を持ち、自分からピアノを弾いてみたいという気持ちになったMちゃんだったのです。

このように、聞いた曲に興味を持ち、自分も弾いてみたいと思うことは、日常で起きていることなのです。だから、ピアノの曲を聞くことが大切なのです。日頃からご家庭のBGMとしてCD1枚をリピート再生するだけでいいのです。

では、ピアノの曲なら何でも良いでしょうか。又は、音楽を好きになるには、他のピアノ以外の曲もきかせてみてもいいのでは?と思われるかもしれません。

確かに、ピアノの曲、ピアノ以外の曲も聞かせてあげることも良いことだと思います。でも、ピアノを弾けるようになる1番の近道は、

今、ピアノ教室で練習しているピアノのCDを聞くことが、1番の近道なのです。

今弾いている教本のCDを聞いて→興味を持って→練習して→レッスンで、弾けるようになると、お子さんも嬉しいことなのです。

メリット2  音符が読みやすくなる

Q. 音符を読めるようになりますか?

今弾いているピアノの曲を聞くことで、音符を読めるようになっていきます。

お子さんによっては、曲を覚えてしまい、音符を見ないで弾いてしまうこともあります。

しかし、この音で良いのかを確かめる時には、必ず音符を見ることになります。日頃からご家庭のBGMとしてCD1枚をリピート再生していると、曲に興味を持ち、弾いてみたいという気持ちから、音符にも興味を持ち、自分で読む気持ちも芽生えるのです。

これは、こんなことに似ています。

日本語を知らない、聞いたこともない子供に、「あいうえお」や、漢字を教えても、文字はわかっても、どんな文章の文字、漢字なのかわからないのです。

単独の文字だけでは、文章のつながりがわからないのです。

音符でも、同じことが言えると思います。

全体の曲を知っていれば、何の音なのかの予想がつくのです。

音符をただただ、一つ一つ読み進めることは、子供にとって何と苦痛で大変なことか、、。

音符読みが大変で、ピアノがイヤになってしまった。という話しはたくさんあります。

実際、私も音符を読むことはイヤでした。

でも、教本のCDを聞くことで、イヤな音符でも読めるようになりました。

そして、楽譜に書かれた速さの楽語やpやfなどにも興味をもちました。

この、楽譜を見てこれは何の音だろう、何の記号だろうと興味をもって自分で読んだり、調べたりする→どんな音の大きさなんだろうと思って聴く→自分でも演奏してみる。

このルーティンができるとピアノを1人で楽しめるようになるのです。

音符を読めるようになってからピアノを弾くのか?ピアノの曲を聞いてから音符を読むのか?

本当はどっちがいいの?と思ってしまいますが、

断然、ピアノの曲を聞いてからの方がスムーズなのです。

 メリット3   音感が身につく

Q. 音感とは何が身につくの?

音感というと、絶対音感を思い浮かべる方が多いと思います。確かに、絶対音感が身につきます。

絶対音感があると、ピアノの音を弾いただけで、何の音かわかるようになることです。逆に音符を見ただけで、音が頭に浮かんでくるようにもなります。

ここまで音が入っていくと、音符を読むことが楽しくなっていくのです。

まずは、日頃からご家庭のBGMとしてCDをリピート再生していることが大切です。そして、聞いている音とドレミファソラシドの関連づけをレッスンで学ぶことで絶対音感が身についていきます。

でも、それだけ?

いや、音感が身につく。というのは絶対音感だけではありません。

これは、とても大切なことで、当ピアノ教室で1番大切にしていることなのですが、

「ピアニストの音を聞き分ける能力が身につく」のです。

教本付属のCDは、ピアニストによる演奏が録音されています。その音、つまり理想的な音色を、イメージすることができるようになるのです。

「すてきな音」「きれいな音」「ピアノの音いいね」などなど、心で感じると思うのです。

そして、その心で感じた音を目指して弾くようになるのです。

お子さんの柔軟な脳に理想的なピアノの音色をインプットさせてあげることで、ピアノの美しさに触れて、理想的な音を目指し、

「私も、すてきなピアノの音をひきたいな」

「ぼくも、こんないい音だしたいな」と、

心で感じて、奏でられるようなお子さんになって欲しいと願っています。