この前、5年生のMちゃんがレッスンに来た時、「今日は5倍練習してきました!」とお母さんが言いました。「?!5倍?!」と思った私でしたが、レッスンをしてみると、、。両手でMちゃんが弾き始めました。先週のレッスンでは、左手はまだ弾けていない状況。なのに、結局最後まで両手で弾けるようになっていました!「すごいね、頑張って練習したんだね!と私はほめて拍手をしたほどでした。

なぜこんなに急に頑張って練習してきたの?そう思ってMちゃんに聞いてみると、「発表会があるのにやばいと思って」と言って、練習してきたそうなのです。そう、先週のレッスンで、左手の練習が進まないMちゃんをみて、私も来月に迫る発表会にこれで間に合うか心配になったのです。プログラムも出来上がりつつある中、「まだプログラムの変更はできるよ、出来上がる前に取りやめにしてもいいよ」という話しをしたのでした。お母さんにも、その事をお伝えすると、「ほら、左手の練習しなくていいの?って話してたんですが、なかなか練習してなくて」と言って、お母さんも気になっていた様子でした。そして、Mちゃんは奮起した様子で、先週のレッスンとは一変!「毎日30分頑張って練習した」と言ったMちゃん。Mちゃんは、この曲以外にも連弾の練習もしていました。独奏曲と連弾曲の2曲の練習をしていて、決して練習をしていなかったわけではなく、独奏曲が後回しになっていたと言った方がいい状況でした。
「これで、きちんとプログラムに載せることができますね」そう、お母さんにもお伝えすると、「あーよかったです」と言って、安堵の表情のお母さん。この1週間は、お母さんもMちゃんも、どうにかしなくちゃ!という気持ちで過ごしたことが伺えます。発表会の目標意識を持って、1日のスケジュールの中で、計画的に行動して、その限られた練習時間の中で、集中したということでしょう。色々な能力をフル回転。頑張ったMちゃんのレッスンでの嬉しい出来事でした。