「こんにちは」レッスンにきたのは年長さんのRちゃん。でもいつもと様子が違います。お母さんにぴったり寄り添っていて、自分でレッスン室に入るのも大変そうでした。「Rちゃんどうしたの?」と聞いてみるとお母さんが、「眠いみたいなんです」と言って、Rちゃんは「ねむいねむい」と言ってご機嫌ななめの様子。「あらら、、」と思って、私は「ソファーで寝ててもいいよ、今日はお母さんと一緒にレッスンするから」と言って私も切り替えてお母さんとレッスンをすることにしたのでした。普段のレッスンでは、お母さんとレッスンすることはないので、Rちゃんのすることをお母さんにもわかっていただける良い機会かと思っていました。
早速、お母さんとレッスンが始まりました。「では、こうやってみてください」と言うと、あれ?Rちゃんがお母さんの横にいます。「あれ?ねむいんじゃないの?」と言うと、「みてる」と言います。「そう、わかった」と私は言って、お母さんと続きを進めました。すると、グスグスと音がして、お母さんが「鼻が出るんです」と言ってティッシュをRちゃんに渡していたのですが、よく見るとあれ?鼻じゃなくて目から涙がこぼれていたのです!「どーしたの?なんで泣いているの?!」と私もびっくりして聞くと、「私もやりたい」とRちゃん。「そーだったの?!」と思って、私は実は嬉しい気持ちだったのです。お母さんと一緒にやっていたのは、ミュージック・マインドゲームという、音楽の知育遊びなのです。
とても、カラフルな音符やカードがあり、子供心をくすぐるグッズがいっぱいです。
アメリカ生まれの音楽の知識をゲームで覚えられる教材です。
Rちゃんは早速、楽譜の上にカラフルな音符を置いていきます。音符って線の上にある音符と線と線の間にある音符とがあるのです。その区別を理解することができるのです。他に、ドレミファソラシドのカードを並べっこをしました。お母さんも一緒に参加して、トランプのようにカードを配りました。もらったカードをみて「うーん」Rちゃんは、どのカードを並べようか考え中です。そして、パッとカードを置きました。「お!そうだね、置けたね」というと、「ニヤ」なんだか嬉しそうなRちゃん。自分で考え、複数人とできる音楽の知識が入るゲームなのです。
そして、ミュージック・マインドゲームが終わった後も、「両手で弾いてきた」と言って、この1週間練習してきたところをきかせてくれました。他の弾けるようになった曲も弾いて、やる気マンマンのRちゃん。そういえば、レッスンに来た時は眠かったんじゃなかったかな?もうすっかり覚醒モードで、帰る時には「楽しかった」と感想を言ってくれたRちゃんでした。